一方、 ツイていない人はツイている人と異なり、 悪い方への相乗効果があるといえるのです。
自分に起こった全てのことをどのようにとらえるかによって、 ツイている人とツイていない人には大きな差が開いてきます。
1万円の話を思い出してください。
あらゆることを「1万円もある!」という気持ちでとらえてみるのです。
例えば風邪をひいて会社を休んでしまったら、「あれもこれも仕事があるのに倒れてしまった。やることがいっぱいあるのに何で風邪をひいてしまったんだろう」と思うのではなく、「病気になったからこそ家でゆっくリ休める。風邪をひかなかったらこのまま無理を重ねて、もっと重病になったかもしれない」と考えてみるのです。
難しい仕事の担当を任されたならこう思うのです。
「この仕事を通じていろいろなことを学んで、 今までにないスキルを身につけることができる! これはきっと武器になるぞ」
「これをやりとげたら自分は大きく成長する」と思えば、仕事への意欲も高まりますよね。
失恋をしたら、 悲しくても「この人とは縁がなかったけれど、 もっとこ縁のある自分にピッタリな人と巡り会うに違いない」と思うのです。
靴のかかとが取れてしまったら「新しい靴を買えるチャンス!」、 転勤を命じられたら「ここの地酒が飲める!」、エレベーターが壊れていたなら「階段で昇リ降りしたらダイエットになる」などなど。
要は何でもいいのです。
自分に起こるあらゆることをプラスにとらえてみる癖をつけることが大事なのです。
最初は「自分は負け惜しみばかり言っているのかも」と思うかもしれませんね。
でもこれを続けていくうちに、本当に物事を前向きに見ていけるようになってきます。
そうなればアクシデントが起こっても悲観せず、自分の身の処し方を冷静に判断する能力が催わってくるのです。
「つらい」「苦しい」「いやだなあ」「どうしよう」と考えている時は、そのことばかりが頭の中に浮かんでいるものです。
「風邪をひくなんて不摂生のせいだ。本当に自分は身体が弱いなあ」
「こんな難しい仕事をやらなくちゃいけないなんていやだなあ。自信がないし」
「この人にふられたら、もう一生結婚できないかも」
「靴のかかとが取れるなんて縁起悪い。いやなことが起きないといいなあ」
「〇△県に転勤だなんて左遷だ。バカバカしいから適当にやっておこう」
「エレベーターが壊れるなんて、なんて運が悪いんだろう。階段で行くなんて疲れるなあ」
何ごともこんなマイナス思考でとらえていれば、知らす知らずのうちに前向きに考えている人たちと驚くほどの差がついてくるはずです。