マニュアルのない時に活躍する男

地上には宇宙の法則、自然の法則というのがありますが、人間の社会において「絶対」ということはありません。
「こうすればこうなる」などと断言はできないのです。

ひと頃の偏差値信仰のように「勉強したら、レベルの高い大学に人れる、卒業したら良い就職先がある。人生安泰」などという皮算用はとっくに通用しなくなっています。
とくに21世紀はそういう時代です。

そういうものはある種の傾向をあらわしているだけであって、すべてに当てはまる法則ではないのです。

恋愛相談などを受けていても、若い人で「彼にすごく尽くして、身の回りのことをしてあげたのに浮気された」と言う女性もいますね。
私には彼女の恋人が彼女に求めているものはそんなことではないと思えるのですが、彼女の頭の中には、
恋人を大切にする→串斐甲斐しく面倒を見る→いずれ結婚する
という図式ができあがっているのです。
2人の関係をその中にあてはめて、 現実に彼がどんなことを考えて2人の関係の中で何を望んでいるかについて、 あまり重用視していないのでしょう。

人にはそれぞれ、成長していく過程で培ってきた価値観やポリシーがあります。
物の見方は育った環境にも左右されます。
狭い物の見方だけしか知らないでいると「こうすればこうなる」式の考え方しかできなくなるのです。

人間は弱い部分もあるから、それを信じ守ろうとするのです。
そうしなければ人生の目標や目的が揺らいでしまうと考えるからかも知れません。

しかし、固定観念とは自分で考えることを放棄することです。
考えなくてすむ方が楽だからです

ただし、私のように皆さんの話を聞く立場の者が、固定観念をお客さんにぶつけたらどうなるでしょうか。

「こうしろ、ああしろというだけで私の話をちっとも聞いてくれない」
「人のことを決めつけて指示ばかりする」と反発されてしまいます。

私は、こ相談についてはじっくりお話をうかがいます。
限られた時間の中で題解決の糸口をつかむには、その人の思いを受け止めて道筋を組み立てていかなければなりません。
だから私の方も真剣勝負、命がけなんです。

時には「それはあなたが心得違いをしている」「そのようになったのは自分の考え方のせいじゃないのか?よく考えてこらん」とはっきり言うこともあります。
結果的に説教に近い言い方になることもあります。

それでもお役所のように「前例にのっとって」なんて言って同一の解決パターンに押込めようとはしません。
悩み解消の道筋は、一人ひとり違って当然なのです。

だから自分は私のことを「マニュアルのない時に活躍する男」だと思っています。自分で言うのはちょっと口はばったいですが・・・。

 

マニュアルは疲れる