愛の掘削事業

幸せになるということは、すでに受けているる有形無形の愛情や喜びを見つけて掘り起こしていく作業なのです。
いわば、愛の掘削事業といえます。

世の中には、何も教わっていなくても自然にこれをやってのける人がいる。
ご先祖様の墓所で手を合わせる、お父さんやお母さんに日々感謝しながら生活している人は、占いだとかカウンセリングだとか関係なく、自然な姿のまま進んでいける。
気づかないうちに自分自身で最良の道を見つけて前進できるのです。

面白いもので、こういう人と話をしてみると宗教や占い、神様などの世界に縁がないような人生を送っているのです。
けれどお仏壇や神棚に手を合わせたりということが日常の中で自然にできている。
むしろ日常生活の中にしつかり溶け込んでいる分、気負いもてらいもない。
きちんと道理を通して生きて生活している人にはかなわないのではないでしょうか。

ただ、人間は強い人ばかりではありません。
わかっていることでも弱さのために時には流されることだってあるものです。
だから、そこで安心しきっていてはだめなのです。
今日ご飯を食べたから明日は食べなくていいってことはないのですから、日々気をつけて生きていく。
常に感調と喜びのタネを探すことが大切なのです。

人生は本当に「人間万事塞翁が馬」だなあと思います。
調子がいい時は引き締めて、悪い状況の時にも落胆しない。
どんな物事からも愛すべきもの、美しいこと、善きことを見い出していく。
これって、ただ単にツキが出るポイントというだけでなくて、自分自身がとっても楽になる方法なのです。

「女子社員から嫌われているドンくさい課長がいて、私たちもみんな大っ嫌いなんです」などと文句を言っていたOLさんがいましたが、そんなドンくさくて頼りない課長がいるおかげで、彼女たちは一方で伸び伸び仕事をしていられるのです。
命令ばっかりしてガミガミ言う上司だったらきっと、自分の裁量で仕事をすることなどできなかったに違いないのです。

その人に聞くと、課長はドンくさいけれど、経験を積んでいて仕事ができないわけではないと思います。

「みんなで文句を言えるぐらい仕事にも余裕があるんでしょう?その課長のおかげであなたたちは守られてもいるんだから、課長に感謝して、監視するようなマネはやめなさい。子どもじゃないのだから、ちゃんと目をみて挨拶もしてごらん」と忠告したら後日、そのOLさんから「そんなにドンくさい人しゃなかったみたいです。見直しました」という報告の電話がかかってきました。

あなたは今、身の回りにある幸せをどれほど数えることができますか?

自分を責めないこと